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2019/05/03 Fri,

油について


こんばんは。AXISの山田です。

今回はいい油悪い油について紹介します。

油について

あぶらは、「油」とも「脂」とも書きます。一般的に、常温で液体のものを油、固体のものを脂と言い、その両方を合わせて油脂と呼んでいます。 また、「脂肪」は食品や健康に関わる分野での呼称です。油脂を含めた油性の物質の総称を、化学・栄養学では「脂質」と言います。 「脂質」は、「炭水化物」「たんぱく質」と並んで、人間が生きていく上で必要不可欠な「三大栄養素」と呼ばれています。 脂質は、主に体のエネルギー源になっています。他には、血液・細胞膜・ホルモンの原料になり、肌や頭皮の健康と関わりがあります。 実は私たちの脳は、水分を除くと約60%が脂質で構成されています。そのため、脳の正常機能にも欠かすことができません。 三大栄養素の中で、炭水化物とタンパク質は1g当たり4kcalなのに対し、脂質は9kcalと最も高カロリーとなっています。 健康に良い油とは 脂質は、人間が生きていく上で必要不可欠な栄養素です。 しかし、摂りすぎには注意したいもの。 天ぷらやから揚げ、ドレッシングやマヨネーズにも含まれていますし、料理にも欠かすこともできません。 毎日使うものだからこそ、うまく付き合っていきたいですよね。

では、体に良い油にはどのようなものがあるのでしょうか。 また、効果や効能は? 実際に見ていきましょう。 老化を予防する

油に含まれる成分のひとつに、「α(アルファ)リノレン酸」という脂肪酸があります。これは、老化を予防すると言われています。 人間は、約60兆個の細胞からできています。その細胞のひとつひとつに細胞膜と呼ばれる細胞の内外を隔てる膜を持っています。 この細胞膜の存在により、細胞は内部環境を一定に保つことができます。また、バリアとしての機能も持っているため特定の物質の侵入を阻止するなどの役割も担っています。 その細胞膜の成分になっているのが、αリノレン酸です。

αリノレン酸を正しく摂取することによって、細胞膜がしっかりと構成され、細胞の老化を防ぐ効果があります。その他の働きとして、血の塊である血栓が作られるのを防ぐほか、血圧を下げるなど、様々な働きを持っています。 そのため、以下への効果があると言われています。

・血流改善

・アレルギーの抑制

・うつ症状の軽減

・皮膚のしわやたるみ予防

・免疫機能の改善、促進

・頭髪の生成、

成長 αリノレン酸は、非常に酸化しやすいという弱点を持っていますが、食材やサプリメントから摂取することができます。 植物油だと、亜麻仁油、菜種油、えごま油、しそ油に多く含まれています。また、食材からも摂取することができ、ほうれんそう、くるみ、凍り豆腐、だいず、にも含まれます。 サラダやマリネにとり入れる、ドレッシングとして使用するなどの工夫をするといいかもしれません。 健康に悪い油 健康に良い栄養素を持つ油が存在している反面、健康に悪い油もあります。 もしかすると、気づかぬうちに摂取しているかもしれません。 しかし、知識として覚えているだけで普段の生活で気をつけることのできることばかりなので、是非参考にしてみてください。

健康に悪い油とは

健康に良い栄養素を持つ油が存在している反面、健康に悪い油もあります。 もしかすると、気づかぬうちに摂取しているかもしれません。 しかし、知識として覚えているだけで普段の生活で気をつけることのできることばかりなので、是非参考にしてみてください。

心筋梗塞や狭心症のリスクの増加

「狂った油」「食べるプラスチック」と称され、アメリカでは2018年6月までに食品添加物から全廃することが決定した危険な油があります。それが、「トランス脂肪酸」です。 トランス脂肪酸は、自然界には存在しない油で、人間の体では代謝することができません。 それどころか、細胞膜の働きを悪化させる、また善玉コレステロールを減少させて悪玉コレステロールを増加させるなどが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を摂取し続けていると、さまざまな病気を引き起こすことにつながります。 そのほか、トランス脂肪酸を摂取し続けていると、以下のような影響を及ぼすと言われています。

・動脈硬化や心臓病などのリスクの上昇

・がんになる可能性の上昇

・脳の伝達神経機能の変形

・認知症への促進

・慢性疲労症候群の原因

トランス脂肪酸を含む食品の代表として挙げられるのは、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングです。 特にショートニングは、植物油などが原料となっている油のひとつで、食べたときにサクサクとした食感を出すことができます。 そのため、クッキーやパン、ケーキなどに多く含まれています。ほかには、スナック菓子、カレールーやマヨネーズ、インスタント食品、レトルト食品、冷凍食品など、私たちの生活に身近なものばかりです。 トランス脂肪酸を避ける食生活を送るために、マーガリンやショートニングをできるだけ使わない、ファストフードやファミリーレストランでの外食を控える、マヨネーズなど油分の多い調味料の使用回数を減らすなど、工夫できる点はたくさん見当たります。 また、多くの食用油や植物油脂、加工油脂はトランス脂肪酸を含んでいるものがほとんどです。 ただし、表示に「圧搾搾り」「コールドプレス(精製段階で30度以上熱を加えず圧搾する低温圧搾)」などの表示があるものは、トランス脂肪酸を含む可能性が低いと言われています。 オレイン酸やリノレン酸を豊富に含む油もトランス脂肪酸を含まない油として挙げられます。 オレイン酸を豊富に含む油は、菜種油(キャノーラ油)、米ぬか油、ひまわり油などが挙げられます。その中でも代表的なのは、オリーブオイルです。 オリーブの実だけを原料としている、精製されていないなど、厳しい基準によって品質分けされた「エキストラバージンオイル」という表示のあるオリーブオイルは、特にトランス脂肪酸を含んでいません。 ただし、「エキストラバージンオイル」という表示であっても、中には高温で精製をし、トランス脂肪酸を含んでいるものもあるので選ぶ際には注意が必要です。

油は、普段の生活に欠かせない存在でありながら、過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼしたり、酸化してしまったりと、とてもデリケートです。 しかし、油の取り方を考え、良い油を摂取するように心がけていると、病気の予防にもつながるはずです。 安全性と栄養面に目を向け、自分の生活にあった油を選んでみてくださいね。

AXIS一宮店

この記事を書いた人

 AXIS一宮店 トレーナースタッフ

愛知県一宮市のパーソナルトレーニングジム、アキシャストレーニングスタジオのトレーナースタッフ。