2019/08/06 Tue,
汗腺について
こんばんは。AXISの宮城です。
今回は、「汗腺」についてお話しします。
汗は、皮膚にある汗腺という器官から出てきます。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、ふだんかく汗はふつうは無色無臭です。
エクリン腺は全身のほとんどに分布しています。主に体温調節のために汗を出す汗腺で、分泌される汗は無味無臭です。
アポクリン腺はカラダの限られた部分にあり、特にワキの下に多く分布。独立して皮膚に開口しているエクリン腺と異なり、毛根に開口部があります。
アポクリン腺から出る汗は白く濁っていて、脂質やタンパク質などニオイのもととなる成分を多く含んでいます。もともとはフェロモンの役割をはたしていたともいわれています。
汗は暑い時や運動した時に体温調節のためにかくものだけではなく、興奮や緊張など精神的な要因がきっかけとなってかく汗、辛いモノを食べた時にかく汗などもあります。
汗がでるきっかけとなるのは、体温調節のほか、緊張したときや驚いたときなどの精神的なもの、そして辛い食べ物など味覚からくるものの3つがあります。
また、ワキはエクリン腺とアポクリン腺が共存し、温熱性発汗と精神性発汗が両方起こる特殊な場所です。
汗はもともと無臭なんです。エクリン腺から出る汗の99%は水分で、それ以外の成分は塩分がほとんどです。
汗をなめると塩味がし、たくさん汗をかいたあと、服に白い跡が残るのはそのためです。
その他にも、カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、重炭酸イオンなどのミネラルや電解質、さらに乳酸、尿素などの老廃物も、ほんのわずかですが含まれています。
血液から曲導管(汗となって分泌される管につながる管)でナトリウムイオンが再吸収されて薄められた後に汗となって皮膚から蒸発します。
その時に大量の汗をかいてしまうと再吸収されないナトリウム濃度が高いものとなってしまうのです。
普段から運動習慣がある人とない人では、暑さに耐えられる力が違うので、ある人は良い汗をかき、熱中症にも耐えられます。
汗をかいた時には、水分や塩分の摂取や休息または吸湿性に優れた服装、タオルでしっかりと汗を拭っていきましょう。
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