2018/11/15 Thu,
膝に水が溜まる理由について
こんばんは、AXISの藤井です。
今回は「関節に水が溜まる理由」についてお話しします。
スポーツ選手が肘や膝に炎症を起こした時、しばしば関節に水が溜まった状態となり、量によっては注射針で水を抜く場合があります。
この状態を関節水腫と言います。
私の友人も膝に水が溜まって注射針で水を抜いたり、祖母も長年スポーツをしており膝に水が溜まって抜いたことがあると話していました。
皆さんの周りにも水が溜まるご経験をなさった方はいらっしゃいませんか?
そこで、炎症を起こすとなぜ関節に水が溜まるのか不思議に思ったことはありませんか?
まず、関節の骨について簡単にご説明します。
骨があって、骨と骨が繋がる部分が関節なのですが、その関節は滑液というものが中にあり、それを滑膜というものが覆っていますり
さらにそれを関節腔、そして関節包というもので覆っています。
関節包に覆われた関節腔では、関節腔の内壁となっている滑膜の細胞から滑液が分泌されたり、吸収されたりしています。
ヒアルロン酸などを含んだ滑液は、関節軟骨に栄養を与えながら、関節のスムーズな動きを助ける潤滑油のような役割をしています。
正常な関節の場合、関節腔内の滑液は2~3ml程度です。
しかし、関節に炎症が起こると、滑液が分泌される量と吸収される量のバランスが崩れ、関節腔内に20~30mlもの滑液が溜まった状態になります。
これが関節に水が溜まる状態の正体です。
そして、関節に溜まった水を抜くことの治療効果についてご説明します。
捻挫や骨折だけでなく、外傷や化膿性の炎症、さらには痛風や関節リウマチなどの疾患でも、関節は水が溜まった状態になります。
そこで、溜まった水を抜くことで、パンパンに膨らんだ状態となった関節内の圧力を下げて関節を動きやすくしたり、炎症の原因にもなっている化学物質を滑液として一緒に取り除くことで、正常な代謝を促し、炎症を沈める効果議があります。
膝に水が溜まると、膝が痛くなりますよね。
次回は関節に炎症が起こると膝が痛くなる『変形性膝関節症』についてお話しします。
最後に今回はゴムチューブを使った深層外旋六筋のトレーニングをご紹介します。
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