2019/06/04 Tue,
外反母趾について
こんばんは。AXISの宮城です。
今回は、「外反母趾について」についてお話しします。
外反母趾の特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。
靴の歴史の長い欧米人に多い病気でしたが、最近は日本でも急速に増えています。
外反母趾の一番の原因は靴を履くことで、幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くします。
10歳代に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足ぎみであったりする外反母趾になりやすい特徴があります。最も多い中年期のものは履物に加えて、肥満と筋力低下などによっておこります。
健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されておこります。
日常生活から考えられる原因
歩き方のくせや体質
かかとから着地するのではなく、つま先や足全体を地面につけるような歩き方をしていると、足の親指の付け根に負担がかかりやすくなります。また内股の人も、歩いていると自然に親指の付け根に負荷がかかります。負荷を受けた親指は、徐々に変形して曲がっていき、外反母趾を引き起こします。
合わない靴による足の圧迫
サイズの小さい靴や先が細い靴は、足を圧迫するので親指が変形する原因となります。ヒールが高い靴も足が前に滑りやすくなるため、つま先に負担がかかり外反母趾を引き起こしやすくなります。合わない靴やヒールの高い靴は足を圧迫するだけでなく、歩くときに膝が曲がったり、歩く姿勢が悪くなったりすることで関節に負担をかけるため外反母趾の原因の一つと考えられています。
筋力の低下
太古の昔は手と同じように、足も自由に物をつかんだり、横に広げることができました。しかし進化の過程や、生活習慣の変化などによって徐々に足の親指を横に広げるための筋肉が弱まり、足の横のアーチが崩れて全体的に横に広がることが多くなりました。足のアーチが崩れることで、足の親指の角度を保つ筋肉の力が低下して外反母趾を引き起こします。
予防のためには、自分の足に合ったシューズ(横幅、サイズ、踵がフィットしているか、足高など)を選び、足に負担をかけない。正しいウォーキングを身につける事が必要です。
歩き方は意識やクセなどに影響を受けるものですが、筋力や可動域に制限されておこる事があります。
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