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2019/04/11 Thu,

塩分について


こんにちは。AXISの山田です。

今回は塩分について紹介します。

食品に含まれている塩分は目には見えないので、知らず知らずのうちに摂りすぎてしまう傾向にあります。厚生労働省が定めている1日当たりの塩分摂取量の目標値も、高血圧予防の観点から2015年度栄養摂取基準では、男性では9.0g未満から8.0g未満へ、女性では7.5g未満から7.0g未満へ変更となりました。しかし、塩分平均摂取量も近年減少傾向ではあるものの日本人の全国平均を見ると、男性は10.9g、女性は9.2gと男女と共に目標値を大きく上回っています。

塩分のとり過ぎが招く病気

●高血圧や動脈硬化により、血管の病気を招くことがある

人間の体には、塩分濃度を常に一定に保つ働きがあります。塩分を摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が高くなり、それを下げるために水分を多くため込むようになります。その結果、血液量が増えて血管がパンパンになり、大量の血液を流すために血管壁に高い圧力が加わるようになります。つまり、「高血圧」になるのです。高血圧の状態が続くと、血管壁の内側がダメージを受けてもろくなったり、柔軟さが失われて硬くなったりします。この状態が「動脈硬化」です。動脈硬化は全身の太い血管から細い血管まであらゆる血管に起こります。

●腎臓病・尿路結石・骨粗鬆症を招くことがある

過剰に摂取した塩分を排出するのは腎臓の役割です。腎臓は体内の余分な塩分や老廃物を濾過して尿をつくる働きをしているため、塩分を摂り過ぎると腎臓に過度の負担がかかります。この状態が続くと、腎臓の働きが慢性的に低下する「慢性腎臓病(CKD)」を起こします。慢性腎臓病が悪化すると「腎不全」を招き、透析療法が必要になることもあります。また、余分な塩分は尿として排出されますが、ナトリウムと共にカルシウムにも排出されるため、尿中のナトリウムが多いと尿中のカルシウムも多くなります。それが一因で、尿の通り道にカルシウムが主成分である「尿路結石」ができやすくなります。また、塩分の摂り過ぎによりカルシウムの排泄量が増えると、体内のカルシウムが不足します。その結果、骨のカルシウムが流出して、「骨粗鬆症」を引き起こすこともあります。

●胃がん

塩分の摂り過ぎは、「胃がん」の発症にもつながることが示唆されています。1日10g以上塩分を摂っている人はそうでない人に比べて胃がんのリスクが上昇するという報告があります。塩分の多い食品を食べると胃の粘膜がダメージを受けやすくなるため、胃炎になりやすくなり、発がん性物質の影響を受けやすくなることが原因と考えられています。「ヘリコバクターピロリ」という細菌に感染している場合には、胃がんのリスクがより高まるといわれています。

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この記事を書いた人

 AXIS一宮店 トレーナースタッフ

愛知県一宮市のパーソナルトレーニングジム、アキシャストレーニングスタジオのトレーナースタッフ。